「突然キッチンの水栓のレバーやハンドルから水漏れがするようになった」というトラブルでお困りの方のために、今回は水漏れするキッチン水道蛇口のパッキン交換についてご紹介します。まずキッチン水栓の種類について解説し、パッキン交換で直る水漏れの種類を紹介します。

キッチン水栓の種類

まずはじめに、キッチンで使われる水栓にどのような種類があるか見てみましょう。

シングルレバー混合水栓

シングルレバー混合水栓は、レバーが一つで、上下左右、無段階に動かすことができるタイプの水栓です。レバーハンドルと連動したバルブによって、水の通り道の開閉を行い、吐水量や水温を調節する仕組みになっています。多くのものは、上下の動きで水量の調節をして、左右で温度の調節をします。比較的新しく建てられた家や、最近交換された蛇口にはこのシングルレバータイプが多いです。
シングルレバー混合水栓は現在キッチン水栓の主流となっていて、たくさんのメーカーからこのタイプの水栓が発売されています。

シングルレバー混合水栓の構造について簡単に解説します。
まず、ゴム製パッキンが一番下、水道の近くにあります。パッキンは、部品と部品をつなぐ際の水漏れを防止する、非常に重要な役割のパーツです。
そのパッキンの上に「水が出るパイプ形状のスパウト」という部品があります。スパウトは、内部が空洞になっています。その上にカートリッジという部品を置きます。このカートリッジの上にパッキンが付き、さらにそのパッキンの上にハンドルの金具が乗せられる、という構造になっています。

ハンドル混合水栓

ハンドル混合水栓は、水と温水の二種類のハンドルがあり、その二つを回しながら水量、水温を調節するタイプの水栓です。シングルレバー混合栓に比べて操作に手間がかかるものの、壊れにくい構造をしていて修理がしやすいというメリットもあります。建築後25年以上が経過している住宅やマンション・アパートはこのハンドル混合水栓がつけられていることもあります。

ハンドル混合水栓の構造を簡単に解説します。

赤丸の部分がクランク

まず、壁の水道の穴と水栓本体を繋ぐ「クランク」と呼ばれるパイプがあります。このクランクの先端にパッキンがつけられ、そこに水栓本体が取り付けられています。この本体に水用、温水用のハンドルが取り付けられます。また本体の中心から、吐水するパイプが伸びている、という構造が一般的です。

パッキン交換で直る水漏れ

シングルレバー混合水栓・ハンドル混合水栓のそれぞれについて、どのような水漏れがパッキン交換で直るかについて解説します。

シングルレバー混合水栓

スパウトからの水漏れ

①の部分がスパウトの上下部分

スパウト（吐水口パイプがついているパーツ）の胴体部分の上もしくは下から水が漏れるというのは、シングルレバー混合水栓の水漏れによくあるパターンです。このような場合はバルブカートリッジを交換すれば直ることが多いですが、それでも水漏れが止まらない場合はスパウトと他の部分を接続するパッキンを交換する必要があります。

止水栓の接続部

蛇口からではなく、その下にある止水栓から水が漏れるということもあります。シンクの下に水が溜まってきてはじめて気が付くことが多いケースです。
このタイプの水漏れはナットという部品を締めなおせば解決することが多いですが、それでも直らない場合はパッキンの経年劣化が疑われるので、パッキンの交換をする必要があります。

ハンドル混合水栓

ハンドル下からの水漏れ

ハンドル混合水栓の水漏れ箇所で一番多いのがハンドル下です。毎日のハンドルの開け閉めにより、ハンドル内部のパッキンが摩耗してしまいその隙間から水が漏れます。ナットの緩みを締めなおしても水漏れが解決しない場合、パッキンを交換する必要があります。

吐水口パイプと本体の接続部からの漏れ

赤丸の部分

水栓本体と吐水口パイプのつなぎ目から水が漏れるケースもあります。吐水口パイプは頻繁に左右に動かすため、その分内部のパッキンも消耗しやすくなります。このタイプの水漏れの場合、パッキンの交換が必須になります。

吐水口からの水漏れ

「水道を止めているのにパイプの先からポタポタ水が垂れてくる」といった場合、シングルレバー混合水栓とは異なりパッキンが原因の場合がほとんどです。きつくハンドルを締めても水が止まらない場合は、ハンドル内のパッキンが劣化していると考えられます。

パッキン交換は専門業者にお任せを！

ここまで見たように、キッチン用水栓には、シングルレバー混合水栓・ハンドル混合水栓ともに至る所にパッキンが使用されています。いざパッキン交換で水漏れを直したくとも、「どのメーカーのどの種類のパッキンを買えばいいか分からない」、「水栓の内部を傷つけてしまわないか心配だ」という風に困る方がほとんどだと思われます。また、「かえって水漏れを悪化させてしまった」というケースも少なくありません。
準備・作業に不安を感じる方は、経験豊富な専門業者に依頼することをおすすめします。
当社はあらゆるタイプのキッチン水栓の水漏れに対応できます。お困りの際は、まずご連絡ください。最終見積もりは現地での点検後となりますが、基本作業料金6,600円で直るケースもあります。
お伺いしてまずは点検と見積もりをしますので、よろしければ、その場でお申込みください。今回はキッチン水道蛇口について記載いたしましたが、そのほかの洗面所や洗濯用の蛇口修理も承ります。お気軽にご相談ください。